「 プロデュースから出会った仲間達。ドキドキしながら出来た劇団。」
Q.劇団アルクシアターを立ち上げた理由を教えて下さい。
役者をやりながらも、僕は台本を書くことや劇中曲の作曲に演出に興味があって、25歳の時に自分が作、演出、作曲をした芝居を初めて七つ寺共同スタジオで上演した。「やとみまたはちプロデュース」という名義で「NEAT!NEAT!NEAT!」というタイトル。公演自体はまあまあ成功したんだけど、稽古ではトラブル続きだった。それでも困難を乗り越えて上演できたことは嬉しかった。
やとみまたはちプロデュースは3作目まで公演して休止。演劇と同時に活動していたバンド「ペンシルズ」が忙しくなってきて稽古に時間を割けなくなったのが理由。
そこで比較的時間の自由がきく映像でコント作りをして音楽や様々なアートをミックスさせた「ターンオフザTV」というイベントを定期的にうつことで演劇と繋がろうとした。
この時のアーティスト集団の名前が「アート・ラボ・回転」ここから頭文字を取って後にALKとなった。
それからしばらくして「NEAT!NEAT!NEAT!」の再演をきっかけに劇団翔航群に参加することになり、そこで生まれたのが「君の音が聞こえる」。
初めて音楽をメインにした作品が出来上がった。
今まで演劇は演劇、音楽は音楽って分けて考えていたんだけど「君の音が聞こえる」を上演したとき「あれ?僕は「音楽劇」というものをすごく作りたいのでは?」と気づいた。間もなく「コンガラ野球団」という名古屋市主催ミュージカルの作曲をやらせてもらってその思いはより強くなり、
2006年にミュージカル上演のための「アルクシアタープロデュース」をはじめた。
そこで『S.P.A.M.69』『ピノキオ』『鬼鬼』を上演したんだけど、キャストオーディションの度に集まる顔ぶれがだんだん同じになってきたのと、ミュージカルを続けていくには演技だけでなく、ダンスや歌のレッスンの積み上げが必要だということがわかってきたので、もう劇団にしちゃえって。
2009年に劇団アルクシアターを旗揚げした。
オーディションを受けて様々な芝居に参加している人たちが果たして劇団員になってくれるか不安でドキドキしながらみんなを劇団に誘ったんだけど、
なんとみんな入ることを決めてくれてすごく嬉しかった。
初めて自分で主宰をする劇団。責任を持ってきちんと運営しなけりゃって決意した。
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