俺の好きな歌の中に
ブレンダ・リーの
「思い出のサンフランシスコ」とゆう曲があるのですが。
今回はこの曲との出会いを
語らせて貰いたいと思います
俺がまだ小学校低学年の頃
親父は仕事の都合で
サンフランシスコに
単身赴任をしていました
当時は幼かったせいか
長い間会えない寂しさなんかよりも、親父が外国で働いてる事の誇らしさの方が強くて
よく友達に自慢していたのを
覚えています
数年が経ち…
親父が日本に帰ってくることになりました
やっと家族と共に過ごせる
久し振りに会う子ども達の為に親父はお土産を買ってきます
姉貴には
フォーティーナイナースの
キャップとNBAのプレート
俺には
路面電車の形をした
「思い出の〜」のオルゴール
でもね…
俺はその時
なんで自分だけ
オルゴールなんだ
こんなものいらない!
…って
素直に喜ぶ事が出来ず
突き返してしまったんです
親父の気持ちも考えずにね…
それからまた数年が経ち
俺が高校に通っていた頃
押し入れを整理していると
一本のカセットテープを
見つけます
60年代オールディーズの曲が
たくさん入ったカセットテープ
その中に
「思い出のサンフランシスコ」も収録されていたんです
後で、お袋に聞いたら
親父が昔から好きで
よく聴いていた曲なんだと
教えてくれました
親父があの時
どんな気持ちで俺にオルゴールを買ってきてくれたのか
それを思ったら
自分のした事の酷さが分かり
申し訳なくなって
泣いて謝りました
今では聴きすぎた為に
バネが伸びきって
オルゴールは動きませんが
俺の宝物
大好きな曲です
山口大輔
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