『鼻から噴き出す笑いを堪えて』
この題名は私が高校三年生の時に書いた読書感想文のものである。
三年柳組19番 角真里奈
『鼻から噴き出す笑いを堪えて』
書名『さくらえび』
著者「さくらももこ」
日常生活の中にはくだらない事がたくさんある。
くだらない事とはどんな事かと考えると、
自分の人生の中で役にたたないものである。
しかし、
人間にとっての「くだらなさ」という存在はとても大切なもので、
時には肩の力を抜きリラックスできるもの。
私の読んだこの本は、
まさに「くだらなさ」が凝縮されていて、
そこに私は心を惹かれたのだ。
さくらももこさんのエッセイ本を初めて読んだのは小学五年生の時。
教室が静まりかえる中、
一人鼻から噴き出す笑いを堪えて必死に読んでいた。
この『さくらえび』を読んだ時も、
何度噴き出した事だろう。
仕舞には鼻水まで噴射する始末だ。
何故ここまで面白い文章が書けるのか。
尊敬の眼差しと鼻の下の液体とで、
私の顔はキラキラと輝いていただろう。
そんな中、
私の顔が一番キラキラと輝いた瞬間が、
「必見!!おならレポート」というページの時だった。
まずサブタイトルからして面白い。
「おなら」という言葉で一気に私の心を引きつけ、
なおかつそれをレポートするなんて。
多くの好奇心と疑問を抱き、
そのページを開く。
「家族の前で屁をこくか、こかないか。」
実にくだらない内容だった。
こんな事を本に載せてしまうなんて、
やはりさくらさんは大物だ。
さくらさんによると、
質問した友人、知人の中で六割がおならをする家族で、四割がしない家族だそうだ。
私も六割の家族に入る。
やはり一番リラックスできる我が家では、
尻の穴もリラックスしてしまう。
しかし、
私の家族では屁をこくと、
眉間にシワを寄せゴキブリでも見るかのように睨まれる。
そして、
「ウワッ」や「クサッ」などの罵声が浴びせられる。
なので屁をこいた後は一時肩身が狭くなってしまう。
だが、さくら家はその逆だった。
大きな屁をこいた者が大得意になって、
「えっへん、どうだまいったか!」
等と自慢しているのだ。
羨ましい限りだ。
さくらさんなんて大きな屁を無理矢理出そうとして漏らしてしまったらしい。
それでもさくら家は楽しく笑っていたのだろう。
以下省略。