ホームページ お問い合わせ レッスン お楽しみコーナー 通信販売 リンク メンバープロフィール アルクシアターんもこれまで 劇団アルクシアターとは ステージ情報 ホームページ

ギザの大ピラミッド
 明日死ぬならこれを見ろ!!
 
第一回  第二回はこちら

 あなたに伝えたいことがある

 これが私の生き方です

 趣味や好きなこと、どうしても知ってもらいたいこと。

 そんな熱い思いを、メンバー1人1人が汗だくになって語っちゃいます。

 第一回目のメンバーは・・・・丹羽亮仁さんです!

 ヨーチェケラー!!

 ★ご意見ご感想をお寄せください→コチラ

バビロンの空中庭園
  1. 宿題やったか?

    僕はいまやってる。いままさにコレを書いてる。

    なんか好きな事を書けってことらしいんですけど、アンケートとかによくある「好きな事」とか「趣味」っていっつも書く事ないんスよ。正直好きな事なんてたくさんありすぎて一つにしぼるの無理だし、かといって上手いとか得意って聞き方されても特に上手くも得意でもないという微妙さ。

    そんなわけで、僕が小さい頃大好きだった世界の七不思議について書こうと思います。異議はみとめん。

    小説や漫画には学園に伝わる「七不思議」的なオカルト話がよくでてくるけど、実際の「世界の七不思議」って実は怪しげな意味は全然なくてギリシア語で「世界の七つの必見の物」という意味。
    実はただの巨大な建造物というだけの話なのです。

    で、これが英語に訳されたときに「Seven Wonders of the World」となり、それを日本語に訳した時に「七不思議」になったんだけど
    別になんにも不思議じゃねー。

    誰かが調子にのって「当時の科学技術を超越している」「その殆どは消失している」「これは超古代文明が…」「なんだってー!!」的に訳しちゃったんだと思うんだけど、もともとこういった超訳的な感覚や風潮は日本人に旺盛で、「バベルの塔」なんかも正式名称はウルのジックラトとたいそう地味だし、豹も鳥も住んでない。

    しかし事実より夢の方が人を喜ばせる事は多いもので、バビロンの空中庭園なんかは高台に作られた複層式のただの庭より空中庭園とか書かれたほうが断然キュンキュンくる。

    ちなみにこの七不思議全部上げると

    ・ギザの大ピラミッド
    ・バビロンの空中庭園
    ・エフェソスのアルテミス神殿
    ・オリンピアのゼウス像
    ・ハリカルナッソスのマウソロス霊廟
    ・ロードス島の巨像

    ・アレクサンドリアの大灯台

    で、フィロンという人が紀元前2世紀くらいに書いたもの。
    じつはその中ではアレクサンドリアの大灯台は選ばれていなかったのだけど、フィロンの選んでいたバビロンの城壁が空中庭園と同一視され、後世に差し替えられた経緯がある。

    だがこのうちのギザのピラミッドを除いては全て消失してしまっている。

    その多くは国家事業として現在では想像もできないくらい(それこそ何百年もかけて)生成された。その歴史的な重みや、さらにそれが2000年以上も前のモノとは思えないほど壮大で壮麗な建築であったこともそうだが、なによりも「失われている」ことが魅力の一つのような気がする。

    いま有るモノはいつか飽きるが、今、無いゆえに想像するしか術は無く、それゆえ人を惹き付けて止まないのかもしれない。と美しく終わるのも気持ちが悪いので、いらない話を一つしよう。

    ギザのピラミッド以外は消失した。と書いたが、その消失したうちの一つ、エフェソスのアルテミス神殿の消失理由だ。
    このアルテミス神殿はヘラストラトスという男の放火によって消失したのだが、その理由は「どんな悪い事をしても有名になりたかった」から。

    2300年以上前から人間の精神性はちっとも進歩してません。
    そんな理由で神殿燃やされた町の人は「ぜってー残してやらねー」って話し合って「今後彼の名は記録にのこさない」と決めたのだが、それが達成できたかどうかはご承知の通り。

    ストラボンって歴史家が書きとめた為に記録に残ってしまったらしいんだけど、きっと誰かが喋っちゃったんだろうね。怒ってたこと忘れて。2300年以上前から人間がちっとも進歩してません。教訓は三つ

    一つ、バカは2000年前からいた。

    うん、まあ一個でいいだろう。

    個人的には記録より記憶に残りたいと思うけど、逆に言えば記録にさえ残ってしまえば事実だろうとそうでなかろうとそれが歴史になりうる、それはそれで面白いかもしれない。
    そして記念すべき第一回目のコラムにこんなもん書いた僕の名は記録にも記憶にも当分残るだろう。
    しかも割とイヤな感じに。   丹羽亮仁