人力飛行
作詞・作曲 盛高志
演奏:ペンシルズ


僕は今から このすごい空に飛び立つんだ
夜も終わりかけ澄みきった場所
ビルとビルがどこまでも続く二車線の道が
今日を導いてる夢の滑走路
おりしもこの追い風は
あの赤い雲に向かって吹いてる
連なる信号たちが 色を変えたら 羽ばたける
どこでも行ける ただひとつの夢
ただひとつの音追いかけて
何にでもなれる ひらめきがあれば 力さえあれば
心の曇りが嘘のように晴れる そう僕さえあれば

体中正体不明の勇気溢れてる
繰り返し過ぎた毎日に背を向け
集中夢中で作り上げた素晴らしい羽根と
地球にゆるしを乞うための理論と
今頃ベッドの中で君が見ている夢の隅の方
小さく遠く羽ばたく僕の姿が映るといいな
両手に青く光るあの空をつかまえて
さらに遠くまで
君と出会えた夢のような日々もつかまえてさらに
明日が遠くなる 今日は膨らみ続けてる そう
今さえあれば

この人生最大級のきっかけは起こった
青緑のサインに手を広げ
この人生最大級の奮起につき動く
羽根は笑い空気を抱え込む
二日酔い迷走気味の車を蹴りさらに舞い上がる
徹夜明け10階窓企業戦士が目を疑ってる
遠くに燃える赤い太陽に
負けん気を込めて風を押す
高層ビルのてっぺんをかすめ果てしない空が
ようやくで会えた僕だけの世界そう これから先は
どこでも行ける ただひとつの夢
ただひとつの音引き連れて
何にでもなれる ひらめきがあれば 力さえあれば
世界の曇りの上に飛び出てく そう僕はある
これは夢じゃない・・・

※PENCiLSの「人力飛行」に収録