防災啓発を目的としたミュージカル6都市で上演!
名古屋市、弥富市、飛島村、東海市、武豊町、知多市で上演される
「伊勢湾台風STORY「空が落ちてきた日」は
伊勢湾台風経験者およそ30名への取材を元に作った舞台作品です。
劇作家のやとみまたはちを中心に上演地域の有志が集まって実行委員会を作り、
大村秀章 愛知県知事には名誉顧問に就任していただきました。

◆伊勢湾台風について
60年前の1959年9月26日の夕方、超巨大台風「伊勢湾台風」は東海地方に上陸しました。家屋を押し潰し、大木をなぎ倒す、最大風速60メートルという猛風は、槍のような雨をまき散らしながら愛知県の西端を北上し、満潮時に重なる最悪の条件で堤防を破壊して多くの土地を海に沈めました。2ヶ月以上海にさらされることとなった海部南部地域。貯木場の巨大な木が都市部に押し寄せて家屋を破壊した名古屋市南区。激流が多くの家屋を流した東海市名和地区。台風の最中に大きな火事が起こり「火攻め水攻め」と呼ばれた半田市。人気の海水浴場が消失した武豊町など、各地で暴れまわり、死者・行方不明者合わせて5,098人、負傷者38,921人、全壊家屋36,135棟、半壊家屋113,052棟、流失家屋4,704棟という信じられない被害を残しました。

◆伊勢湾台風STORY「空が落ちてきた日。」について
弥富市で生まれ育った作家が、10年前の2009年に発表した舞台作品。いくつもの取材を元に作った本作は評判を呼び、名古屋公演ののちに半田市と弥富市での再演も行いました。
登場人物は「農業をするため鍋田干拓にやってきた若い家族」「堤防工事を行った建設会社」「被災現場を飛び回った女性医師」「結婚間近のカップル」「海苔漁師の老人」「疎開先の小学生」「出産間近の教師」「気象庁職員」など。それぞれのドラマが交錯する中から伊勢湾台風の全貌が垣間見えるという、スケールの大きな作品です。
今回は新たに伊勢湾台風経験者およそ30名に取材を行い、内容を大幅にリニューアル。数多くのエピソードを描くため、上演箇所に併せたそれぞれの物語を作ります。
各上演地域の方々にも舞台に参加していただき、全ての出演者を併せるとおよそ250名。地域連携のなかでの防災意識向上を目指します。

◆「伊勢湾台風60年防災啓発ミュージカル実行委員会」について
伊勢湾台風60年をきっかけに、防災啓発ミュージカルをより広い地域で上演するために立ち上がった実行委員会です。メンバーは名古屋市、海部南部地域、知多地域から集まった演劇、音楽関係者、防災関係者など。それぞれの地域で行政や防災ボランティア団体などと連絡を取り合い、防災と芸術を併せた地域連携を進めています。
上演会場のロビーでは防災イベントを開催し、伊勢湾台風の写真パネル展示、防災グッズの紹介、防災シミュレーション企画なども開催、ミュージカル上演を中心にした防災イベントも企画しています。
メンバーは常に募集中。防災、演劇、音楽に興味のある方はぜひご連絡ください。

作・作曲・演出 やとみまたはちwebsite  劇団アルクシアターwebsite  武豊町民劇団TAKE TO YOUwebsite