◆伊勢湾台風について
60年前の1959年9月26日の夕方、超巨大台風「伊勢湾台風」は東海地方に上陸しました。家屋を押し潰し、大木をなぎ倒す、最大風速60メートルという猛風は、槍のような雨をまき散らしながら愛知県の西端を北上し、満潮時に重なる最悪の条件で堤防を破壊して多くの土地を海に沈めました。2ヶ月以上海にさらされることとなった海部南部地域。貯木場の巨大な木が都市部に押し寄せて家屋を破壊した名古屋市南区。激流が多くの家屋を流した東海市名和地区。台風の最中に大きな火事が起こり「火攻め水攻め」と呼ばれた半田市。人気の海水浴場が消失した武豊町など、各地で暴れまわり、死者・行方不明者合わせて5,098人、負傷者38,921人、全壊家屋36,135棟、半壊家屋113,052棟、流失家屋4,704棟という信じられない被害を残しました。
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